ベニー・グッドマン少年は、シカゴの音楽教師にクラリネットを習う。グッドマンは、バンドリーダーのエドワード・“キッド”・オリーに、どんな音楽でもよいから一番好きな音楽を演奏しろ、喰うだけのためには演奏するな、と助言される。ベニーはベン・ポラック (Ben Pollack) の巡業楽団の一員となって音楽生活を始める。
ニューヨークで、バンドの受けはよくなかった。ベニーは、ジャズ愛好家のジョン・ハモンドと、その妹アリスに出会う。ベニーは壮麗なハモンド家の屋敷に招かれ、モーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏することになる。アリスはベニーが恥をかくのではないかと心配するが、ベニーは非の打ち所のない演奏を披露し、彼女の心遣いに感謝する。
ベニーは、土曜の夜の人気ラジオ番組で演奏するようになり、フレッチャー・ヘンダーソンがベニーのために編曲を提供することを申し出る。西海岸では、東部時関より早い時間帯に放送されていた番組が若者たちの間に大きな反響を巻き起こしていた。ベニーは、ドラムにジーン・クルーパ、ピアノにテディ・ウィルソン、ヴィブラフォンにライオネル・ハンプトンを据えてカルテットを編成する。
上流社会の娘であるアリスとの恋愛は、ベニーの母親の反対にあうが、ベニーがカーネギー・ホールで演奏会を開くに至ったときにはすべてが上手く収まり、グッドマン夫人は未来の嫁を、隣の席に招くのであった。